「ひとつ言えることは、走らなきゃ壊れない」
深い言葉です。
コースに出るたび、トラブルで帰ってきて修理の繰り返し。そんな午前中だった伊沢ですから。
コースのあちこちで局所的に雨がパラつき、「もう今日は帰ろうよ」感がパドックに漂っていた午後のセッション。彼のピットで、誰からかこの言葉が、半ば安堵のようにつぶやかれたのも無理からぬことだったかもしれません。
しかし、残り1時間を切った辺りで、天候も路面も回復。にわかに全ピットガレージがあわただしくなり、伊沢もマシンに乗り込みます。
ところがっ。
またトラブルが出て、エンジンをかけることさえできません。
いったんコックピットから出て、ヘルメットのままたたずむ伊沢…。
(ノД´。)ウゥッ
しかし!
なんとか修復を終えコースへ出ていく、そして!
何周かこなして、どうにかニュータイヤを履けるぞという感触を得たのか?
新品タイヤ投入です!(`・ω・´)
1周はタイヤを温めつつ様子を見、満を持してのアタックラップ。
そこで、「我らのヒーローたっくん(コピーライトby長屋)」は!
赤い!
セクター1が赤い!
悲しいかな、ドベに近いため、伊沢のピットでは下位画面にしてあったわけですが、そこでいきなりセクタータイム最速の証し、赤い数字が!
スタッフからは「おぉ!」「速い…」の声が上がり、俺さまも思わず「ウホッw」と言ってしまいました(そのためブレてます)。
そして、ざわめきを聞きつけてモニタを見にきた監督。
「S字は速くてセクター2で落ちるってことは、(問題は)クルマだな…」
出ました!
「ドライバーは速い」のお墨付きといってもいい、この言葉!!
さらに、俺は聞き逃しませんでしたよ。
スタッフのひとりが、「速いじゃん。ちゃんと(マシンを)作ってあげようよ!」と言っていたのを…。
(ノД´。)ウゥッ
まるで、ドライバーのお手本のよう!
見事な仕事です。
ステキだ。ステキ過ぎですよ、伊沢さん!!(もう、さん付け)
かくして、ストレートに帰ってくる頃に急いで上位画面にチャンネルを変えたところ、そのラップで一時的に6位!
俺さま、「もう帰ろうよ」感のとき帰らなくてよかったです。残っていたかいがありました。
よい仕事とは、こういうことをいうのだ…と、今日は伊沢さんに教えていただいた気がします。
勉強になりました、伊沢さん。
ありがとう、伊沢さん。
明日もあさっても頑張ってね、伊沢さん!
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