マシン性能を引き出す操縦法
昨日今日と、富士スピードウェイではスプリントカップというイベントが行われていて、昼間のJ sportsでその様子が放送されてました。
日本のフォーミュラとツーリングカーの各トップカテゴリー、FポンとSGTが同じ週末にいっぺんに開催されるという、ちょっとしたモータースポーツのお祭りです。
ドライバーによってはFポンとSGTの両方にエントリーしているので、大変だったと思います。
スケジュールも忙しかったと思いますが、性能やキャラクターの異なるマシンをとっかえひっかえ乗り分けるのも大変だったんじゃないでしょうか。
乗り方、それぞれ違いますもんね。
…そんな風に自動車レースの様子を眺めながら、おらはゆうべのストーク対リバプールを思い出していました。
夏にホジソンさんが新監督に決まった頃、ある地元メディアの方がこんなことを言ってましてね…。
「ロイ・ホジソンは牛乳配達車向きの男だが、今やF1のコックピットに押し込まれ、表彰台に乗ることを期待されている」
いやぁ、英国の人の言葉のキツさや毒舌の鋭さには慣れてるつもりでしたが、それにしてもひどいことを言うなぁ…と当時は思ったもんです。
しかし、今はこの言葉がひしひしと…いや、ミシミシめりめりと体を押し潰されるように効いてきました。
昨日の試合の悲惨さといったら、すっかり底を見たつもりでいたエバートン戦やブラックプール戦以上のすさまじさでしたね。
まだあれ以上の底があったか!ここまでひどくなれるものか!と、ひたすら目を疑っていた俺さまです。
ストークの身上とするプレーが、まるでラグビーのようなアンチフッボー的な内容であるから?
いや、もうそういう問題じゃないでしょう。こちらはこちらで、リバプールの強いフッボーを展開すればよかったことですから。
それがまったくできなかったどころか、相手よりレベルの低いプレーに終始していた気がします。
いったい、選手たちに何をさせたいのか。どう戦わせたいのか。
どういう攻め方で、相手から得点をもぎ取るプランなのか。
こうした諸々が、もはやリバプールというクラブのそれではありません。
リバプールというチームを操縦するには、それなりのやり方をしなければならないのにもかかわらず。
ホジソンさん…。
リバプールってね。
速く走るという目的のために、高度に設計されたマシンのようなものなんですよ。
つまり、トップカテゴリーのマシンなんです。
ダウンフォースがきつくてグリップめちゃくちゃ強いし、加速もブレーキングもすごいんです。
そういうマシンをうまく乗りこなすには、当然それなりの乗り方があるんですよ。
たとえば、コーナリングではもっと強いブレーキングで荷重移動して、向きを変えながらもっともっとアクセル踏んでいかないと、姿勢は安定せずにフラフラしちゃうし、せっかくの高性能エンジンのトラクションが地面を蹴ることができずに、全然加速できないんです。
つまり、あなたのような乗り方をされちゃうと、まったく性能が発揮されないのです。
あなたの乗り方は、もっと馬力も小さくてダウンフォースの全然ないマシンの乗り方ですよね。
まぁ、牛乳配達専用電動車とまでは申しませんけれども…。
本当に、これは切なるお願いです。
そんなFFの市販車みたいな操縦の仕方で、トップカテゴリーのマシンを操ろうとしないでいただきたい…。
しかもホジソンさん、そうしたことをメディアなどにちらほら指摘されても、「いや、間違っていない。我々は正しい進歩のプロセスにいる」と押し通してきましたね。
それどころか、しばしばこの人は「マシンのせい」と受け取れるコメントを平気で発します。
せめて、やり方が違うということに気づき、その事実を認めていてくれたら。
そして、異なるやり方を研究するなり試すなり、多少はしてくれていたら、ここまでチームが崩壊することはなかったように思うのですが。
もう、いいです。
ホジソンさんは、どうしてもラファを切りたかったパースローが、だからといって代わりに最適の人材を確保することができず、仕方なくこうしたというだけの、やっつけ仕事の置き土産です。おそらくは今シーズン限りの臨時の措置でしょう。
今、新オーナーの下で新しいCEOを模索中ですし、これが決まれば、また新体制の中で監督の人選も再考されるのではと期待します。
それまで、ファンは黙って耐えるのみですかね。
…いや、ファンはいいですよ。見てるだけだから。
一番かわいそうなのは、選手たちですよね。
かわいそうで、見てられません。
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