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楽しかった。苦しかった。

猫の本のお仕事ですが。
意外と時間がかかったり、途中で担当ページが増えたりして、結局さっきまでやって、やっと分担したページ分を納品し終わりました。

今回の仕事は新刊でなく、ほぼ改訂なので、これまでに出したもの何年か分の資料を参照しながら、情報をまとめ直してリライトするだけでしてね。
使えそうな言葉や表現、必要な情報だけをさっさと資料からピックアップして、とっとと自分の言葉で書いていけばいい話だったんですよ。

ところが、内容がにゃんこだったのでね。
必要な情報だけでなく、ついつい資料のいろんな内容を、あっちもこっちもたくさん熟読したくなっちゃいまして。
もちろん、自分の作業と全然関係ないところまで。

それはとても楽しくもあったんですが、恐ろしく時間のロスになって、つらいところでもありました。
依頼主さんには、申し訳ないことでした。

それに、にゃんこが好き過ぎて、入り込み過ぎるっていうんでしょうか。
いろんな写真に話しかけちゃったりするし。
歳とった子がいると、いろいろ考えて泣けてきちゃったり。

さらにさらに、品種の紹介が主な内容だったのでね。
品種改良とかブリーディングという行為の、恐ろしさや残酷さについてを考え出すと…。

すぐに「神への冒涜」とか、「鯨やイルカを食べるな」とか言いたがるアメリカ人が、なぜこんなにブリーディングに熱中するんだろうとか。
こいつら、キリスト教徒のくせに、なんでこんなに動物の遺伝子をぐちゃぐちゃにして遊ぶんだろうとか。
この品種が完成するまでの間に、先天的異常とかで、どんだけの子ネコが「処分」されたんだろうとか。
こういうこと全部、「神への冒涜」じゃないのか、とか。

考え始めちゃうと、仕事の手が止まっちゃってね。
なるべく考えないようにして、明るい文体で「気立てがよく、ペット向きの品種です」なんて書いちゃったりしてましたけどね。
実は、非常に暗澹たる気分でした。

それでも、品種ができあがる裏でどんな悲惨なことが起きてようとも、とりあえず資料の本に載ってる写真の子たちに対しては、「おまえら、幸せな一生を送れよ」と、全力で祈らせていただきました。

この仕事を終えて、将来の夢がまたひとつ増えました。
いつか、猫が主人公の絵本を書いてみたいと思いました。

いい経験をさせてもらいました。
とても苦しかったけど。

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コメント

そうですねぇ、遺伝子いじくりすぎちゃってるんだろうなぁ~、ペット業界って。
ちょっと悲しいですね。

仕事なのに、入り込みすぎて、しんみりしながら作業をすすめているの、少し分かります。

お疲れ様でした。

>う。さん
かわいい写真がイパーイなんですよ。
もちろん、自分が書いてる原稿も、今度出る本の写真いっぱいのページに入ります。
だから、これまでの資料も当たり障りない歴史しか書いてなくて、ダークなマイナス要素は隠してます。

でも、読めば「この品種はあやしい」ということはわかっちゃいますよ。
で、ちょっとググってみると、賛否両論や批判が出てくるわけです。
その品種の猫たちが、かわいくポーズ取ってるたくさんの写真を見ながら、そういうダークな裏話を読んでるとね。ほんとに涙が出そうになるんですよ。

俺さま、ほんと生き物に弱いと思います。

楽しいのに辛い仕事だったのですね...
よかったら出版社や本のタイトルを教えてください。

>あゆさん
mixiでメッセ送っときますわ。

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